コロナ 禍でのピアノ演奏会

コロナの影響で延期になってしまった高木竜馬さんのピアノ演奏会に今日、行ってきました。

入り口では靴裏にまで消毒をし、入場の記録として電話番号と氏名を指定の用紙に書いて提出しました。

チケットをもぎるのも各自が自分でやり、座席はひとつずつ間隔を開けての着席でした。

物音ひとつしない静寂の中、プログラム一曲目ベートーヴェン作曲「悲愴ソナタ」の出だしの力強い和音の響きに思わず涙が滲みました。

今年はベートーヴェン生誕250年という記念の年ということもあり「悲愴ソナタ」「月光ソナタ」「テンペスト」「熱情ソナタ」というオールベートーヴェンのプログラムでしたが、高木竜馬さんが全身全霊でピアノに向かう姿に感動しました。

アンコールではなんと「エリーゼのために」を弾いて下さり(プロのピアニストが生で弾くのを聴く機会は滅多にないです)、さらに次のアンコールでショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いて下さり、とても心が満たされたと同時に大きな勇気を頂いたコンサートでした。

延期するにあたって客席の密を避けるためにコンサートを2部制になさったということで、1時間後にもう一度同じプログラムを弾くという、プロのピアニストの凄さをつくづくと感じました。

コロナ禍でのコンサート開催は、当日の感染防止の気配りはもちろんのこと、練習のモチベーションを保つのも並大抵のことではなかったと思います。

でも「音楽の力」は強い。。。改めて音楽の素晴らしさ、ピアノの素晴らしさを感じました。