ハンガリーの民俗楽器ツィンバロン編④
さて、ピアノ指導法とコダーイメソードを学ぶかたわらマールタのもとでツィンバロンを習い始めたわけですが、滞在ビザを延長するためにどこかの学校に籍を置かなくてはならなくなりました。
そこでセントイシュトヴァン音楽院のツィンバロン科に編入し、もうひとりの先生にも師事することになりました。
そして、大学の理学部で数学科を専攻しているジュジャという女の子とツィンバロンduoを組むことになり、またその学校のアンサンブルクラブにも入れてもらえることになりました。
「duoを組んだジュジャ」二児の母親となった現在も、大学の研究室で有幾何学の研究を続けている頑張り屋さんです。
歳の近い友達が出来て嬉しかったのと同時に、アンサンブルをする機会が増えたこともとても嬉しかったです(オーケストラ楽器と違い、ピアノという楽器はある意味孤独なので・・・)。
帰国前にはジュジャと二人でミニコンサートを開いたり、アンサンブルクラブの演奏会ではソリストを任されたり(しかも会場はヨーロッパの音楽ホールの中でも名高いリスト音楽院の大ホール!)、チャンスをどんどんくれたハンガリーの先生方に本当に感謝しています。
「リスト音楽院の大ホール。ここで定期演奏会のソリストとして演奏しました」
マールタとは演奏旅行でフィンランドのヘルシンキとフランスのパリにも行きました。
外国でのコンサートプログラムにツィンバロンが客演する場合、真っ先にお声がかかるのがマールタなのですが、そのプログラムにはツィンバロン奏者が二人必要ということでした。
マールタは「ヨーコ、もちろんやるでしょ?」と当然のように言うので驚いたのなんの!
「えっ!オーケストラ?フィンランド??出来るかなあ」と尻込みする私に、マールタの「大丈夫よ〜、ヘルシンキまでタダで行けるし、出演料も出るわよ」という誘いの言葉に「じゃあ、やってみる」と答えたはいいのですが、後からもらったスコアはなんだかとっても難解な現代曲だったのでした。
というわけで、次回はヘルシンキの話です。
〜つづく〜
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