新年度が始まりました。
早くも一年の4分の1が過ぎ、新年度が始まりました。生徒さんの入学、進級に伴い、ピアノ教室の時間割も大きく変更となります。
四月から新規の生徒さんを三人お迎えすることになり、昨日今日とで初心者のレッスン教材である「文字楽譜」をせっせと作成しました。
「文字楽譜」とは、音符の代わりに「どれみ」で書かれた楽譜です。子供たちがよく知っている歌の中から、ピアノで弾けそうな曲を選んでパソコンで打ってからプリントアウトし、スケッチブックに貼りました。
例えば、「かえるのうた」「アルプスいちまんじゃく」「ちょうちょ」などなど。曲の出だしはなんとなく弾けるけど、最後まで弾けない・・・でもこの「文字楽譜」があれば大丈夫!!「自分でも弾ける!」とやる気がアップして、家でもピアノに触れる時間が多くなるという大きなメリットがあります。
五線上に書かれた音符を読み取るのはまだちょっとハードルが高い、けれど知っている歌をピアノで弾きたい!という初心者の生徒さんにおすすめの教材です。
使い方ですが、生徒さんの進度や理解度によってさまざまにアレンジして使うことが出来ます。
まずは、拍を保ちながら正しい音程で歌う練習。お手玉を両手でキャッチボールしながら歌うと拍感をつかみやすいです。
生徒さんがデスクベルや鉄琴でメロディーを鳴らし、私がドレミパイプで簡単な伴奏をつけることもありますが、こうなるともう立派な合奏です。
楽譜を見ながら「同じフレーズは何番と何番かな?」と曲の構成を理解するのにも使えます。
あえて「どれみ」の文字だけなので、「このリズムは♩かな?♫かな?」とリズムをどのくらい理解しているかの確認も出来ます。
最初は一本指で弾くだけでも、鍵盤の並び順や距離感を学ぶ立派な練習になります。利き手だけでなく、反対の手でも弾く練習も忘れずに。
少し進んだ生徒さんには、指番号を書き込んで鍵盤と各指を結びつける練習をします。止まらずに弾けるようになったら、私と一緒に連弾を楽しむことも出来ます。
更に進んだ生徒さんには、左手で簡単な伴奏をつけて弾かせてみることもします。
文字譜を見ながら、左手の伴奏のアレンジを自分で考えて、知らず知らず下の楽譜をすらすら弾いている生徒さんもいます(もちろんソルフェージュでヘ音記号の読み方を学んで、あとから音符と鍵盤を結びつけて確認します)
初心者の生徒さんにもピアノを弾くことを楽しんでほしい、でも五線譜はまだすらすら読めない・・・そんな生徒さんに「文字楽譜」はとても使える楽譜なのです。