拍(テンポ)を保つということ

音楽家であれば、「拍を保つ」と聞けばその意味することをすぐに理解できます。「(拍が)走る」とか「(拍から)落ちる」なんて言い方もしますが、ピアノを始めたばかりの小さい生徒さんはどうでしょうか?

音楽の大事な要素のひとつに、「一定の拍(テンポ)で止まらずに流れるように演奏する」というのがあげられます。つっかえつっかえだったり、難しい部分でテンポが急に乱れてしまったりというのは、いい演奏とはいえません。

メトロノームに合わせてリズム練習をしたりして、だいぶ生徒さんに「拍」感がついてきたように思うのですが、もう少し確実にしたいと思っていたところ、「拍を数える」という表現に出会いました。

4拍子なら「イチ 二 サン シ」と数えながら、細かいリズムなら「イチ ト 二 ト サン ト シ ト」と8分音符単位で声に出して数えながら、楽譜に書かれた音符をひとつひとつ指差す練習をしてみると、結構あいまいというか適当(汗)な生徒さんが見受けられました。

そこで、この夏休みは先日購入した初心者向けの連弾楽譜を教材にして「拍を数える」練習をすることにしました。スローテンポの曲や、休符の多い曲、裏拍やタイでつながったリズムはちょっと難しいのですが、だからこそ拍とリズムの関係を正確に理解出来ればかなり演奏が整うはずです。

教材に選んだのは、最近のヒット映画「美女と野獣」です。

数える練習、以外と盲点かもしれません。