ハンガリーの民俗楽器テケルー編①
さて、ツィンバロンのレッスンはハンガリー滞在中ずっと続いたのですが、民俗楽器とはいえ演奏するのは古典曲が現代曲。
出来れば民俗楽器でハンガリーの民俗音楽をやってみたいなあという思いもありました。それも出来れば、持ち運び出来るサイズの楽器で。
というのもピアノとツィンバロンの難点(?)といえば、大きすぎること。ヴァイオリンやフルートのようにMY楽器を持つのが、ピアノ弾きの憧れでもあります。
ところでハンガリーには、面白い民俗楽器が本当にたくさんあります。
バグパイプに、ツィテラという小さなお琴のような楽器、さまざまなサイズの縦笛や琵琶に似た楽器・・・etc
どれか習ってみたいなぁ、どれにしようかなぁ・・・・
そんなある日、ピンとくる民俗楽器に出会ってしまいました。
何かの祝日に広場に市が立ち、民芸品の露店やダンスのイベントが行われているところで目にした楽器です。
その楽器が「テケルー」です。
ギターのようなボディにぐるぐる回すハンドルと小さな木の鍵盤がついていて、その形のユニークさにも一目惚れしました。
「テケルー」が弾いてみたい!
そこで、以前お会いしたことのある国立民俗音楽学校校長のキシュ・タマーシュ先生宛に「そちらの学校でテケルーを習うことは出来ますか?」と手紙を書いたのでした。
しばらくたってきた返事に「もちろんだとも。いつでもおいで」と書いてあり、ドナウ川のほとりにある民俗音楽学校へわくわくしながら出かけました。
「民俗音楽学校校長のタマーシュ先生と」
紹介された先生は、体格のいいハヴァシュレーティ・パール先生。ハンガリーで人気の民俗音楽団「テーカ」のメンバーでもあり、その活動が国に認められて後に民俗芸術音楽若手名人賞を受賞されています。
さっそくレッスン開始です。座った状態でテケルーを膝に置き、革ひもを腰に回して固定します。
右手で楽器のハンドルをぐるぐる回すと・・・・ブィィィ〜〜〜ンンン
思わず耳をふさぎたくなるような何とも形容し難いひどい音が・・・
YouTubeで、パール先生の演奏動画がありました。なつかしいです。
〜つづく〜
〜中川ピアノ教室〜
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