ソルフェージュのレッスン①(おすすめ手遊びお手玉編)
気のせいでしょうか、鉛筆を正しく持てていない子供が増えているような気がします(鉛筆が正しく持てないということは、お箸も?)
ピアノは利き手でない方の指も、自由に動かさなくてはなりません。左手の薬指や小指のコントロールは大人でもとても難しく、かなり訓練をしなければ動きません。
プレ・ピアノコースでは、ソルフェージュのレッスンにお手玉を使います。中身が小豆やジュズダマなら手に持った感触や音も心地良いです。
まず、わらべうたに合わせて左右の手でキャッチボールをします。お手玉を落とさないようにふんわりと手の平で包み、リズミカルに腕を振ってキャッチします・・・出来るかな?
小さく振ってみたり、大きく振ってみたりしましょう。何か「気持ち」に違いはあるかな。小さく振るときは優しくていねいな気持ち、大きく振るとなんだか元気な気持ちになるよね。
そうしたら今度は、二人で向かい合って左手に乗せたお手玉をお互いの右手に渡してみましょう。
テンポを変えても拍をきちんと保って丁寧に渡せるかな?手を逆にしてみましょう。とたんにギクシャクしてしまうね。
ピアノを弾く・・・というと指先を鍛えるということだと思われがちですが、まずは腕全体の脱力がしっかり出来ているかが大きなポイントになります。腕の力を抜くことを実感するために、お手玉はとても良い教材です。拍を感じながらリズムに乗って流れるように腕を使うのも目的のひとつであるので、シンプルなわらべうたやとなえ文句を言いながらがいいでしょう。そうでないと「体操」になってしまいます。
昔から、日本人の手先が器用だと言われるのは、お手玉やあやとり、おはじきに折り紙など日本の伝統的な子供の遊びも関係しているのかもしれないなあと思います。
レッスンに、こういった日本の指先を使った手遊びをもっと取り入れていきたいと思います。
追記
今日、レッスンの見学をしたお母様とも似たようなお話をしました。水道の蛇口がレバー式になったことや、靴ひもがマジックテープになったこと・・・・身の回りの道具が便利で簡単になったことで、身体能力が退化してしまうとしたらなんだか怖いですね。