タッチノーテーションの使い道②
ブルクミュラーの「アラベスク」を練習中のIちゃん、4と5の指が寝てしまいこの曲の特徴的な16分音符のモチーフがはっきりと聞こえません。
なので、効果的な指の練習用の楽譜を「タッチノーテーション」で打ち、プリントアウトしてみました(今までは、こういった楽譜もその都度五線紙に手書きして渡していましたが、断然こちらの楽譜の方がキレイで読みやすいですね)
「アラベスク」はイ短調の曲なので「ら」から始まるペンタコードにしました。
このような5本の指(ペンタコード)の練習は、ハンガリーのピアノレッスンでどの先生も取り入れています。
練習方法としては
① 右手だけ
② 左手だけ
③ ユニゾンで・・・となりますが、レガートで弾くだけではなくスタッカートで弾いてみたり、付点のリズムで弾いてみたり、細かいアーティキュレーションをつけて弾いてみたりとさまざまに展開できます。
5本の指は長さも太さも違い、特に左手の薬指と小指は弱いので寝かせて弾いてしまうことが多いのですが、各指を立たせてコントロールし音の粒を揃えるためには、自分の耳で聴いて確認するのが一番です。なのでこの練習は、回数で何回弾きましょうというより、集中して練習することが重要です。
ところで「音の粒を揃えるって意味わかる?」と聞くと、どの子も首をかしげます。
そこでこんなものを見せてから、先生の弾く「悪いお手本」と「良いお手本」を聴くと納得してくれるようです。
切れた真珠のネックレスですが、これを見せると「ん〜、今の部分、真珠の粒みたいに音が揃ってたかな?なんか小石が混ざってなかったかな?」というフレーズがその後のレッスンで使えます(笑
Iちゃんの演奏する「アラベスク」が、綺麗な真珠のネックレスになりますように。
〜中川ピアノ教室〜
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