万里の長城方式(?)

12月の発表会に向けて、嬉しいことにどの生徒さんもとても頑張っているので、私もレッスンに熱が入ります。

発表会のプログラム曲は普段の練習曲よりページ数が多いのですが、例えば「え〜、4ページもあるの〜?」「こんなに難しいの弾けないよ〜」と楽譜を見たとたん悲鳴(?)をあげた生徒さんでも、ソルフェージュで全体の構成をつかむ力がついているので、落ち着いて楽譜を眺めて「4ページあるけれど、AーBーA’ーC  の構成だから大丈夫、うん、弾けそう」と、気を取り直して(?)練習しています。

新曲を譜読みする際に、最初に曲の全体像をつかんでおき、ゴールをあらかじめ見せておくことはとても大切で、ソルフェージュでコツコツと培った「曲の構成を理解する力」がこういうときに役立ちます。

 

もうひとつ、長い曲を譜読みするときにおすすめのコツを紹介します。

名付けて「万里の長城」方式です。

写真

中国にある人類史上最大の建造物、2.400kmにもおよぶ「万里の長城」。

この気の遠くなるような建造物を端から順に造っていったのでは、いつ完成するのやら全く見当がつかず、職人や人夫たちのモチベーションがあがらないため、人夫たちをいくつかのグループにわけ、グループ毎にちょっとずつ小分けにして造らせた建造物をつなぎ合わせ、少しずつでも達成感をもたせるような造り方をしたそうです。

これにヒントを得て、新曲の譜読みに応用しています。

例えば、ランゲ作曲の「花の歌」で説明すると、全体の構成はAーBーB’ーAーCーC’ーAーD(各章は8小節)となっているのですが、「A」の8小節が少々難しいので先に「C」から譜読みをするといった具合です。

「C」の次に「B」、 そして「B’」「C’」を譜読みし、さていよいよ「A」の譜読みをしましょう、と言ったところ「もう、自分で右手だけ弾いてみた」と答えたAちゃん、偉い!!

音符どおり弾けていたので、レッスンでは細かいアーティキュレーションについて説明して、この曲のふんわりした優しい雰囲気を出すための腕の使い方の練習をしました。

順調に譜読みが進んでいるAちゃん、発表会での仕上がりがとても楽しみです。

 

 

 

 

 

〜中川ピアノ教室〜 

千葉市花見川区作新台二丁目(八千代台駅より徒歩15分)

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