カエルの子はカエル?
私には、中二の娘がいます。
私がピアノの先生をしているので、よくこう言われるそうです。
「Rちゃんのお母さんて、ピアノの先生なんだ〜。じゃあ、Rちゃんはピアノが上手なんだね!」
「・・・・・」
残念ながら、ピアノが上手どころかピアノを習ったことはありません。
自分の娘にピアノを教えて、いつか二人で連弾したりクラシックコンサートを聴きに行ったりしたいなあ、という夢はありましたが、ほとんど関心がない様子だったので、私もあえて教えることはしませんでした。
そんな娘ですが、中学に入り吹奏楽部に入部しました。
最初は見た目のかっこ良さからサックス希望だったらしいのですが、希望は叶わず、何やら地味な名前も知らない、人気のなさそ〜な黒い細長い楽器、しかも三年生の男子の先輩がたったひとりしかいないという楽器の担当に渋々なることに。それが「オーボエ」という楽器でした。
その先輩(学年一の秀才で生徒会長さんだったそうです)が最初に、「オーボエはね、世界で一番難しい木管楽器だってギネスブックにも載ってるんだよ」と教えてくれて多少は気分を持ち直したそうですが、今ではすっかり「オーボエLOVE」な娘です。
数年前にヒットしたドラマ「のだめカンタービレ」で黒木君が吹いていた楽器・・・というとわかる人がいるかもしれませんね。
アフリカ原産のグラナディアという樹木を二年間乾燥させたもので楽器を作るとか、リードと呼ばれる吹き口は葦を手で薄く削ったもので、耐久性が数週間しかなく、しょっちゅう新品と交換しなくてはならないとか(しかも、一本が結構なお値段・・・)本体そのもののお値段も、プロの奏者が演奏する高級なものは百二十万円を越えるとか・・・いちいち「へえ〜」と感心することばかりで、音楽の世界もまだまだ知らないことがいっぱいあるんだなあと再認識させられました。
ところで、吹奏楽と聞いていくつの楽器が思い浮かびますか?
トランペット、フルート、クラリネットあたりがメジャーどころでしょうか。
娘のおかげで、いろいろな管楽器を知ることが出来ました。でも、ユーフォニウムとチューバはいつもごっちゃになるし、その音色も思い浮かびません。が、娘はトランペットとトロンボーン、ホルン、ユーフォニウム、チューバ、フルート、クラリネット、サックスの音色(もちろんオーボエも)が聞き分けられるそうです。
テレビのBGMなどでも、娘は「あ、オーボエ鳴ってる」といち早く反応します。この辺の感覚は私もよくわかります。レストランなどのBGMにピアノ曲が流れていると耳に神経が集中して、食べているものの味がわからなくなることが多々あります。
いつかオーボエとピアノで共演できたらいいなあ、がもっかの私の夢です。
〜中川ピアノ教室〜
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