ボールを使って指の訓練
美しい音色はコントロールされた指先から。。。最近、指先の形の大切さを特に実感しています。
指先のコントロールが難しい小さな生徒さんは関節をくにゃっと曲げて打鍵してしまいがちですが、大きな音を出す必要はないので、そのかわりに指先をしっかりと曲げて打鍵するよう注意しています。
導入のうちはあえて細かいことを言わずピアノを弾く楽しさを優先して教えていた時期もありましたが、趣味で楽しむピアノも専門を目指すピアノも、基礎が大事なことにかわりはありません。なので、小さな生徒さんにも整った手、指の形で弾くことを(嫌がられない程度に繰り返し)伝えるようにしています。
指先の訓練に使用しているのがこちらのビニールのボールです。
「ボールをぎゅーっと押しておへそを作ってみよう。そのときの指の形に気をつけようね」と言って、良い例と悪い例を見せます。ぎゅーっと押したときに「産まれたての小鹿」のようにふらふらしてしまわないよう注意させます(最初は2本指で支えてもいいと思います)
良い形の指先で「おへそ」が作れるようになったら、今度は腕全体に注意を向けさせます。
「ぎゅーって押したときに、腕がかたーくなっているのわかる?おへそがある時と、ない時の腕の固さの違いがわかるかな?」
実際にピアノを打鍵したら一瞬で腕全体を脱力することが大事なので、おへそを作ったり消したりする練習もします(おへそを消す時、指をボールから離してしまってはだめで、常にボールに触れている状態にしておくことが大事です)
何回かレッスンで繰り返すうちに指先が安定し、演奏の質がアップした生徒さんが何人もいました。
基礎訓練も楽しく!がモットーです。