ハンガリーの保育園①
私がハンガリーにいた時、ハンガリーの保育園の様子を見学にいらっしゃった日本の保母さん達の通訳のお手伝いをする機会が何度かありました。
日本の幼稚園でコダーイ・メソードに基づくわらべうた教育を実践している保母さん達の団体です。
「ハンガリーの地方都市ケチケメートの保育園にて」
ここの保育園は異年齢の子供達がひとつのクラスに集まる縦割り保育をしていました。
さて、日本の幼稚園児の歌声といえば、「あらあら元気がいいわねえ」と思わず苦笑いしてしまうような歌声が思い浮かびませんか?
先生も「さあ、大きな声で元気よく歌いましょう!」と子供たちの声に負けじとピアノをジャカジャカ弾いていませんか?
歌う曲も、なんだか派手なリズムで音程を取るのも難しい曲が多いように思います(もちろん良い歌もたくさんありますが)
ハンガリーでは、まったく逆です。
ピアノの伴奏はありません。
また先生は、子供たちにこう声かけします。
「小さな声できれいに歌いましょう」・・・・
その澄んだ歌声の柔らかさに、日本からいらした保母さん達は「きれいねえ」とため息をついていました。
子供ののどに無理のない音域と自然な母国語のイントネーションによるわらべうた、耳を澄ませて友達の声と自分の声をなじませるような歌い方・・・
これがどこの保育園でも普通に指導されているのです。
きれいな透き通った小さな声で、心の繊細な内面を表現する歌い方を求めるハンガリーの音楽教育で育つ子供達は、小さなころから音楽に対する芸術的な感性が磨かれます。
大きな声で元気よく歌うように指導される日本の子供達は、せっかくの芸術的な感性を磨くチャンスを逃してはいないでしょうか?
下の絵は水彩絵の具で描いた子供の作品です。
色使いがとても素敵ですね。
日本の子供達は太陽を赤で描くことが多いそうですが、ヨーロッパでは黄色で描くんだそうです(左上に黄色い太陽がありますね)
金髪に青い瞳・・・これもお国柄ですね。
このタペストリーにも黄色い太陽があります。棚の上に並んでいる帽子はごっこ遊びに使う被り物。
これらは先生の手作りです。
カラフルなキャラクターものや、子供っぽいものはあまり置いてないせいか、教室の雰囲気もなんとなくおしゃれです。
〜中川ピアノ教室〜
千葉市花見川区作新台二丁目(八千代台駅より徒歩15分)
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