ハンガリーのピアノレッスン
ハンガリーのピアノレッスンの様子を紹介したいと思います。
ハンガリーでは小学二年生からピアノを習い始める子供が多いのですが、個人の先生宅や街の音楽教室などではなく、住んでいる地区の小学校に、放課後レッスンに通います。
それも週2回。これは、教える方としては非常に羨ましいことです。特に、ピアノを始めたばかりの生徒さんに週1回のレッスンではどうしても「三歩進んで二歩下がる」感があり、もどかしい気がすることがあります。
小学二年生から始めた子供は、「ピアノの一年生」と呼ばれ、年間にどれだけの課題をこなすかが決まっています。
お世話になったカティ先生も、年度始めにご自分の生徒全員分の年間計画をたててらっしゃいました。
年に二度、実技試験があり、大教室で他の子供たちと試験官の前で演奏します。
私も一度、試験官として同席しましたが、実技試験といってもとても微笑ましい雰囲気で、「こうして、小さい頃から人前で演奏する経験と、演奏を聴くマナーを身につけるんだ」と感動しました。
とはいっても試験ですから、落第することもあるとか。
「ピアノの5年生」あたりから、趣味でピアノを続ける生徒と、音楽学校を目指す生徒にコースがわかれるそうです。
試験ではなく、発表会も聴きに行きました。
地区の公民館といった感じの会場で、複数の先生の生徒さんが演奏する発表会でしたが、演奏する子供も客席の保護者もとてもリラックスしていて、日常的に音楽を楽しむ感覚が浸透している感じでした。
曲目紹介のアナウンスもなく、プログラムも先生がタイプした素っ気ないくらいシンプルなもの、演奏する子供たちも白のブラウスに紺のスカートといった清楚な服装でしたが、その演奏内容は素晴らしいものでした。
日本では、ピアノ発表会というとどちらかというとイベント感というか非日常感が強く、プログラムの台紙に凝ってみたり、「どんなドレスを着ようか」とか「花束はどうしよう」などという悩みがあり、それはそれで楽しくも嬉しくもあるのですが、まずは演奏する方も聴く側も、その内容で満足出来るように頑張りたいと思います。
〜中川ピアノ教室〜
千葉市花見川区作新台二丁目(八千代台駅より徒歩15分)
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