ハンガリーの民俗楽器ツィンバロン編①
ハンガリーは世界的に見ても民俗音楽、民俗ダンスの宝庫であるといいました。
今回は、私がハンガリーで出会った民俗楽器についての話です。
ハンガリーに留学する前に、「コダーイ・メソード」の勉強に行くのだからコダーイの作品を聴いておこうと思いました(あまり聞いたことのない名前だと思いますが、コダーイ・ゾルターンはバルトークと同世代のハンガリーの作曲家、というより音楽教育家といった方がいいかもしれません)
偶然、持っていたCDの中に確かコダーイの曲も入っていたことを思い出し、さっそく聴いてみました。
それがコダーイの代表作品「ハーリ・ヤーノシュ」です。
ハンガリーへ留学する士気を高めるために(?)毎晩、この曲を布団の中で何回も何回も聴いていました。
実際、この曲のおかげでずいぶん士気が高まった気がします(笑
というのも聴いていると、とっても元気が出る曲なのです。
「ハーリ・ヤーノシュ」はハンガリーの伝説上の人物で、ナポレオン軍と戦ってこれを打ち破りナポレオンと一対一の勝負に勝ったとか、オーストリア皇女の求愛を受けたとか・・・とんでもない大ボラ吹きなのですが、全く悪気のないハーリはハンガリーの人々に親しまれているキャラクターです。
コダーイはこの「ハーリ・ヤーノシュ」を主人公に、とても楽しい音楽劇を作曲しました。
全6曲からなる管弦組曲ですが、第2曲目の「ウィーンの音楽時計」の出だしは、みなさんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
この曲のあと、第3曲目と第5曲目になんだか不思議な楽器の音が聞こえてきます。
んん? 妙に存在感のあるこの楽器の音はいったいなんだろう???
ピアノとお琴をミックスしたようなどこか東洋的な音色に不思議ととても惹かれました。
その音色の正体は、ハンガリーの民俗楽器ツィンバロン。
まさかそのときは、ハンガリーでツィンバロンを習い、オーケストラと共演することになろうとは夢にも思いもしませんでした。
「ハーリ・ヤーノシュ」の演奏会動画がありました。
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