8000時間

タイトルの「8000時間」とは何かといいますと、一説によりますと日常に不自由しないくらいの英語力を身につけるために必要な勉強時間なのだそうです。

中高6年、大学も入れれば10年も英語を学校で勉強しているのに、日本人は全く英語を喋れない。。。という話を良く聞きますが、「10年間」ではなく、その10年間にトータル何時間の英語の勉強をしたかが問題で、ざっくり計算してみると500〜800時間くらいでしょうか?8000時間には到底足りません。

ところで、ピアノに限らず楽器を何かひとつ習得するということは(楽譜をすらすら読めるようになることも含めて)外国語をひとつマスターする感覚に近いのではないかというのが、私の持論です。

マスターするには多大な労力と時間が要りますが、そのかわり外国語をひとつ自由に話せると世界が広がることは容易に想像出来ます。

楽器も何かひとつマスターすると、同じくらい世界が広がると私は思っています。音楽は万国共通ですし。

さて、それでは楽器をマスターするのにいったい何時間くらいの練習が必要でしょうか?先の語学と同じように、それなりに楽器を弾きこなせるようになるには8000時間の練習が必要だと言ったらいいすぎでしょうか?

毎日8時間練習したとして1000日(約3年)、毎日1時間の練習では8000日(約22年)かかります。

小学一年生から六年生まで、毎日30分ピアノを練習すると0.5時間×365日×6年間で1095時間です。趣味として音楽を一生楽しめる力をつけるならば、ぎりぎり必要な練習時間でしょうか。

ちなみにレッスン時間は週一回30分として年間43回×6年間で、なんとたったの129時間です。

トータル最低3000時間くらいの練習をすれば、「特技はピアノです」と言える力がついていると思います。そしてこれは、ピアノに限らずスポーツなど何にでもいえることではないかと思います。

ピアノの上達に自宅での練習時間がいかに必要か、具体的に数字で表すとちょっとわかって頂けたでしょうか?逆に教える側としては、そのたった129時間のレッスンで何を教えるかが本当に重要になってきます。

 

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