2月のレッスンから

4月に予定している発表会(スプリングコンサート)に向けて、それぞれの生徒さんの仕上がりが順調です。

さまざまなジャンルの曲の中から生徒さん自身にプログラムを決めてもらうという、初めての試みです。ジブリ、ディズニー、アニメソングなど、弾きたい曲がそれぞれ違うというのがやっぱり個性ですね。

楽譜に書かれた音符を忠実に弾くクラシックとは違って、左手の伴奏のアレンジも生徒さんと相談しながらオリジナルで作っています。自分で選んだ曲だけあって取り組み方もいつもより真剣で、しかも、どの生徒さんもとても楽しそうにピアノを弾く姿が見られます。

一音一音、心を込めて「カントリーロード」を弾くE君、「パイレーツオブカリビアン」を力強く弾くH君、ノリノリで「前前前世」を弾くS君・・・でも、何か演奏に足りないものがあるという自覚が本人たちにはあるようです。自分の演奏を客観的にチェックすることは、上達に欠かせない大切なことです。では、足りないものとは何でしょう?

一言でいうと「基礎」でしょうか。指先を支える力がまだ弱かったり、腕の脱力の仕方がまだ出来ていなかったり、そういう基礎的な部分が確実に出来ていないと、テンポアップしたときに演奏がバタついてしまうのです。

冬期オリンピックの選手がどれだけの練習を積んで本番に挑んでいるんだろうか?、なんていう話も絡めながら、演奏の弱点を克服するために毎日の基礎練習を積み重ねればもっと良くなる、という結論に本人達も納得したようです。あとは実行あるのみ!

今回のプログラムを自由に選んでもらう事によって、ピアノ=クラシックという概念を飛び越えて、生き生きとピアノそのものを楽しんで弾く生徒さんの姿に、今後のレッスン課題が見えてきたような気がします。

4月の舞台が本当に楽しみになってきました。