発表会で気がついたこと:本番でミスをした場合

先日の発表会で生徒さんの演奏を舞台袖で聴いていて気がついたことがあります。

それは本番の演奏中にミスしてしまった場合、ふたつのケースがあったことです。

ひとつめのケースは、もう一度弾き直すケース。

ふたつめは、テンポをキープしたまま先へ進むケース。

さぁ、どちらが良いのでしょうか?

答えはふたつめの「先へ進む」です。

イメージとしては、フィギュアスケートがわかりやすいと思います。どんなに練習したとしても本番にミスしてしまうことはあることで、スケートの場合で言いますと、氷にエッジの先がひっかかってつまづいてしまったり、ジャンプの回転数が足りなかったり、転んでしまったり。

でも、そんな時でも選手は音楽に乗って演技を先へ先へと進めます。本番中は何があっても決して立ち止まったり、間違えたところをやり直したりはしません。

もし自分が合唱や合奏の伴奏者だったらどうでしょうか? 歌や演奏は先に進んでいるのに、伴奏者の自分だけミスした部分をやり直すことは本番ではありえません。

ソロの演奏でもそれは同じことです。

ある程度曲が仕上がったら、途中でミスがあっても止まらずに、すぐに気を取り直して最後まで弾き切ることを意識して練習することがとても大事です。

そしてそれは、普段のレッスン課題である8小節のリズム練習でも同じことが言えます。間違えても止まらずに、拍を感じ続け、拍に戻ってこれる力はとても大切です。これは今後の大きな課題となりそうです。

ちなみに途中で拍がわからなくなることを「拍から落ちる」と言います(^_^;)

はい、私も本番中に拍から落ちたことがあります(遠い目・・・

その恐ろしさたるや今でも覚えています。

なので、本番前はたくさん練習します。練習はどれだけしてもキリはありませんが、自分で納得するまで練習します。

それでもミスしてしまったら失敗もひとつの経験として次に生かせば良いのです。失敗したからと言ってクヨクヨする必要はありません。