楽譜の難易度

おさらい会用に、生徒さんが弾けそうな楽譜を何冊か購入しました。

表紙には「バイエル程度ですぐ弾ける」「やさしくひける」「楽々ひける」などなど、ピアノ初心者、初級者向けへの言葉が載っています。

楽譜を開いて中を見ると、音符のサイズが大きかったり、伴奏が最小限だったり、シャープやフラットのないハ長調に移調してあったりの工夫が見られます。

だけど弾いてみて、なんかしっくりこない編曲も多いのです。たぶん、これらの曲を子供向けにアレンジした編曲者さんたちは、実際に小さな子ども達にピアノを教えた事がなく、子ども達がどのくらいピアノが弾けるのか知らないのではないかしらん?と思いました。

例えばアニメソングの伴奏もベースの全音符がひとつだけよりも、5度の和音にして4分音符で刻んだほうが断然カッコいいし、そのくらいなら初心者の子供でも弾ける子が多いです。

逆に、この伴奏のリズムって子供には難しいんじゃないの?という場合もあります。大譜表譜に書かれた歌詞やコード記号も小さな子どもにとってはじゃまなことが多いです。初心者向け、初級、中級などと楽譜に書かれた難易度もあまりあてにならないと思っていいでしょう。

というわけで、ひとりひとりに合わせて、歌詞を修正テープで消して楽譜を拡大コピーをしたり、タッチノーテーションでオリジナルの楽譜を作成したりとレッスン外での作業が今回はとても多いです。

「◯◯ちゃんだったら、このくらいの伴奏で弾けるかなぁ」

「ここは、もう少し音を盛ったほうが舞台映えするなぁ」などと考えながら楽譜を作っています。

冬休み前には渡せるようがんばってますので、もうちょっと待ってね!