本番から逆算する

演奏会などの本番が〇月〇日にあるとします。曲目の難易度や曲数、会場の大きさなどをイメージし、半年くらい前から逆算して、その日にピークが来るようにバイオリズムを意識して生活をします。

バイオリズムとは心身の状態を示す3種類の波からなるそうで、その3つの波とは「身体」「感情」「知性」と言われています。

本番が近くなると、体調管理に特に気を使います。風邪などをひいて熱があったりしてはいい演奏は出来ませんし、指の怪我にも注意して生活します。失敗しないかの不安は当然ありますが、練習を充分に積むことで自分を信じることが出来ます。必要以上に焦る必要はありませんが、逆にのんびり構えていたら舞台の雰囲気に呑まれて実力を発揮出来ずに終わってしまいます。だいたい1ヶ月前にはゴールが見えて、程良い緊張感の中、カチッとスイッチが入るのが2週間前くらいでしょうか(そう考えると演奏ツアーで世界を周るプロの演奏家は凄いの一言ですね)

今でこそ、本番当日から逆算して「今の時点でこのくらい弾けていれば良し」という予想がある程度立ちますが、小さい生徒さんにとってこれを実感するのは難しいことだと思います。本番という体験を何回も積んでこそ得られる本人だけがわかる感覚なのです。

経験上、私には発表会というゴールのイメージがありますので(演奏と企画運営はまた別問題なのですが)、なるべく本番のイメージを生徒さんと一緒にシミュレーションして当日を迎えたいと思います。

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