文字楽譜
先週から発表会のプログラム曲を生徒さんに渡しています。いつもの楽譜より音符が多く、見ただけでも難しそうです。普段のレッスンより少し難易度が高い曲にじっくりチャレンジしてほしい、でも譜読みの段階で心が折れないように、補助的に文字楽譜を作成して一緒に渡しました。
ドレミの文字をリズムの長さに合わせて並べただけのものですが、普段のレッスンから右手は赤い文字、左手は青い文字と使い分けているので、この文字譜も赤と青を使いました。
レッスンで、この文字楽譜と実際の楽譜と見比べながらいろいろと説明をしました。フレーズごとにリズムを書き入れ、リズム叩きをし、声を出して歌い、全体の構成は(例えば)ABACになっていると気付かせます。そして「これに指番号がわかれば弾けそうな気がしない?」と聞くと、ほとんどの生徒さんが「なんか弾けそう」と言いました。
実際、指番号を書き入れたあとピアノの前に座って弾いてみると、案外すらすらと弾く生徒さんもいて驚きました。ドレミと鍵盤と指使いは一致しているようです。それなら普段のレッスンでもっと弾けるはずなのに弾けないのはなぜ?。。。これは五線譜に書かれた音符を読む力が足りないということです。
毎回のレッスンで音符読みの練習に時間を取ってはいますが、ひらがなをすらすら読むように音符が読めるようになるにはそれだけでは足りません。
逆に音符さえもっとすらすら読めるようになれば、課題曲を短時間で弾けるようなり、弾ける曲のレパートリーも広がります。
字が読めるから本が読める、そして読めるからこそ楽しいわけで、ピアノの楽譜もすらすら読めるから弾ける、弾けるから楽しい、これは当たり前なのですが、五線譜を完全に読みこなすには外国語をマスターするくらいの時間がかかります。
というわけで、音符読みの力を個々の生徒さんにもっとつけるべく、レッスンでも音符読みの練習に力を入れたいと思います。
(ココロの声→だって毎回、毎曲、文字楽譜を作成するのは大変すぎますから(笑 今回は発表のプログラム曲だから特別に手伝いましたが、自分で魚が釣れるように(つまり自分で楽譜が読めるように)「魚の釣り方(音符の読み方)」をビシビシ復習しますからね!)