指のおでこで弾こう!
鍵盤にタッチする指の形は、とても重要です。
関節が凹んでいたり、指の腹で鍵盤を押さえると、ピアノの音が綺麗に鳴りませんし、速いパッセージの粒も揃いません。
「指を立てて」「つま先で」。。。と、色々な表現がありますが、生徒さんにとっていちばんピン!とくるのが「指のおでこで弾く」というコトバです。
基礎練習中の生徒さんの手を一旦止めて、私の指先に丸いシールを貼り、そこにペンで顔を描きます(生徒さんは「先生何やってんだろ?」の表情)
その顔を生徒さんに向けながら、「今の〇〇ちゃんの弾き方は、顔をべちゃーって全部つけてる感じ。頭のてっぺんだと手首があがっちゃうし、それじゃあ、どこがいちばんいいかというとココ!」と言って、私のおでこをぺん!と叩きますw(印象付けるには、とにかくインパクトが大事です(^^)
そして「顔ベチャ」な指先と、「おでこ弾き」の音色を生徒さん本人に確かめてもらいます(この時は黒鍵がわかりやすいです)
指のおでこで弾くようにすると、手の丸みがちょうど良くなり、鍵盤に触れる指の角度もベストで、実際、音色が本当に綺麗になります。
生徒さんの手の形が乱れてきたら「おでこで弾いて〜」と言葉かけすれば、すっと手の形が整います(^^)
ここからは、おまけ。
「指のおでこって言ったけど、親指はおでこで弾いたらだめだよね。親指はここ、耳の上あたりで弾くよ」
「じゃあ、こめかみ?」
「え?難しい言葉、知ってるねぇ」
もうひとつおまけ。
小指は立てるのが難しく、寝かせてしまいがち。
「あ〜、小指が黒鍵を枕にして寝てるよ〜」と注意したら、
「だって赤ちゃん指だから!」
子どもの発想は、本当に面白いです(^^)