悔し涙

発表会が近くなり、レッスンでも本番を意識した通し練習をすることが多くなってきました。

頑張り屋さんのAちゃんは家での練習回数も多く、楽譜の隅に「正」の字がずらっと並んでいます。

ところが今日のレッスンで暗譜で弾き始めたところ途中でわからなくなってしまい、戻るに戻れずどうしたらいいか途方にくれたAちゃん、うつむいて泣き出してしまいました。たくさん練習してきたのに弾けない悔し涙です。なんだか私も一緒に泣きそうになってしまいました。

本番一ヶ月前から二週間前にかけて、しっかり練習をしているのにもかかわらずなぜか下手になってしまうのは「ピアノあるある」です。むしろその方が気を引き締めて残りの期間しっかり練習するので本番は大丈夫ということが経験からわかるのですが、今回が初ソロ舞台演奏となるAちゃんには不安しかないのでしょう。

一旦ピアノから離れて落ち着いたところで「Aちゃんが一生懸命練習してきたのは先生もピアノの神様もよく知っているから大丈夫。発表会が近づいてきた今の時期の練習方法を教えるね。これは先生と同じ練習方法だよ」・・・

ここで何か気の利いた心に響くアドヴァイスが出来ればいいのですが、私もまだまだです。

悔し涙を乗り越えて、Aちゃんが大きな舞台で輝けますように!!

 

 

 

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