合唱の伴奏

卒業式での合唱の伴奏者に選ばれた三人の生徒さん、それぞれがとても頑張って練習をしています。

普段のレッスンの課題より数倍音符数も多く、ページ数も多いのにあれれ〜?とびっくりするくらい短期間で譜読みが終わりました。本人のやる気の現れですね!(学校から渡された伴奏楽譜は小さすぎたので拡大コピーをしました。音符が大きく見えるだけで臨時記号のついた難しい四和音も手で掴みやすくなります。実はコレ、難しいジャズの譜読みに泣いた私が見つけたマル秘テクニックです)

でも!!楽譜に書かれた音符通り、リズム通りに弾けたところからが本当のスタートです。

「まずは、フレーズの始まりの音のイメージしてみて。優しく?力強く?語りかけるように?そのイメージ通りの音をピアノで出すために、指先の角度や腕の使い方を色々と試してみよう。ほら、思った通りの音色をピアノが出してくれたら嬉しいでしょ?」

「フレーズの中にあるアクセントのついている音にも注目!その音だけ強調するのではなく、その音に向かってだんだんとクレッシェンドしていくように練習してね。クレッシェンドすると、テンポが早くなりがちだから気をつけて!!」

「ああ〜!せっかくの泣ける和音、それをそんなにあっさり通り過ぎてはもったいない!そこは聞かせどころだよ!和音を弾いた後、ひじを外へ軽く抜いてごらん、見た目(上手に見えるように見た目から入るのもありです)も音質もアップするよ」

「フレーズとフレーズの間にある休符の感じ方も、「どっこいしょ」と重くならないように中腰で弾いてごらん!流れが次へつながる感じ、わかるかな?」・・・・・・

合唱伴奏は、情景のイメージが湧きやすく音色創りのとてもいい勉強になります。いつもは生徒さんのとなりに座ってレッスンしますが、このときばかりは立って指揮をするみたいに腕を振ったり、伴奏に合わせてソプラノパートを歌ってみたりといつもよりハードに動いてマス(伴奏指導のレッスン、すごく楽しいので大好きです♪)

ピアノ伴奏と歌声が合わさって、ピアノを弾きながら鳥肌が立つ・・・そんな瞬間を味わってほしいなぁと思います。

その瞬間のために卒業式当日までにもっと音を磨きますよ!!