卒業式の合唱伴奏

近隣の別々の小学校に通う6年生の生徒さん3人から、「卒業式の合唱伴奏者に選ばれました!」「オーディションに合格しました!」という嬉しい報告が続きました。

楽譜が渡されてから1〜2ヶ月後にオーディションを行った学校もあれば、たった1週間でオーディションという学校もありました。

教える側からいうと、オーディションまで譜読みに1週間、弾き込みに2週間は欲しいところです(曲の難易度や生徒の力量にもよりますが)が、学校には学校のそれぞれの理由があるのでしょう。

以前、映画音楽の録音の現場にご一緒させて頂いたご年配のパンフルート奏者の方が、監督からその場で「ちょこっとアレンジしてさっと吹いてくれればいいから」と言われ、「音楽はそういうもんじゃないんだよなぁ」と小さな声で呟いた場面が深く印象に残っており、ふと今回はそれを思い出しました。間に合わせの雑な演奏は、弾く方の心にも聴く方の心にも残りません。

オーディションで選ばれなかった友達の分も含め、卒業式では心を込めて丁寧にピアノを弾いて欲しいと思います。