上か下か?右か左か?

ドレミファソラシド。。。これを弾く場合、文字の読み方と同じで、ピアノの鍵盤上で左から右にひとつずつ移動します。ドシラソファミレド。。。この場合、文字は当然左から右に読みますが、鍵盤上では右から左に移動します。これを頭で理解するのに、ものすごく時間がかかる場合があります。

音にはそれぞれ高さがあり鍵盤の「ド」のひとつ上は「レ」、「ド」のひとつ下は「シ」という言い方を普通にしますが、鍵盤は横一列に並んでいるだけに、音を上か下かで説明してもなかなか理解出来ないケースがあります。

音階の並び方を覚えるのに使用しているのがこの小さなマグネット。

最初、「ドの上にあるのは何?」と聞いていたのですが、言い方を変えてみました。「ドの右はレ。それじゃドの左は?」。。。。う〜ん、まだ聞いている質問の意味が伝わってなさそうです。

そこでまた言い方を変えてみました。「ドの次はレ。ドの前はシだよ。レの次は何?」。。。すると「わかった!ミカンのミ!」と元気な返事と、納得のいく表情が見られひと安心。

音を上下で感じる私にとって、この言い方は少々違和感があるのですが、まずはこれが理解の一歩と捉えています。

当たり前すぎて通り過ぎてしまいそうな事が、生徒さんにとってはつまづきの原因だったりするので、レッスンの進度はごく慎重に進めます。