ピアノの先生をしていて良かったと思うとき

ここ最近でいちばん嬉しかったことです。

合唱コンクールで伴奏をすることになった中1のAちゃん、ある程度自分で弾けるようにしてからレッスンに持っていきたいという話をお母様から伺っていたのですが、吹奏楽部のコンクールや教室のお休みなどが続いてレッスンが出来ず、譜読み大丈夫かなぁとちょっと心配をしていました。

合唱の伴奏を引き受けることになった生徒さんとまず最初にすることは、楽譜作りです。ピアノの伴奏の部分だけを細長く切り取って(必要なら拡大コピーをして)、順番に並べて台紙に貼っていくと2〜3ページで収まります。2ページくらいに収まると曲の全体が把握しやすくなります。歌詞の部分も一緒に残しておくとなお良し!です。

なかなか地味な作業ですが、大事な作業です。この作業を自分で進んでやってきただけでなく、譜読みも全部自分でやってみました、というAちゃん。

フラット5つのなかなか難しい伴奏ですが、テンポも乱れずほぼ完璧・・・!自分の力だけでここまで弾けるようになったとは。。。と、とても感動しました。

初回のレッスンにここまで弾けていれば、さらに曲を良くするためのアドヴァイスが出来ます(レッスンで音の間違い直しやリズムの間違い直しに時間を使ってしまうのは本当にもったいないことなのです)伴奏の場合と独奏の場合は左右の音量のバランスが違うのでそれを意識することと、前奏や間奏のメロディの歌い方、曲の山場に向けた強弱のつけ方などのアドヴァイスをして、ぐっと良くなりました。

ピアノの先生をしていて良かったと思うとき。。。それは生徒さんの成長を目の当たりに感じた瞬間です。

 

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