ピアニスト H ZETT Mさん

わくわくするような超絶技巧系のピアノがとても好きで(もちろん一番好きなのはクラシックですが)、→ピアノジャック←や、まらしぃさんの曲を聴いたり、動画を見たり、楽譜を取り寄せて時々弾いたりしています。

最近ハマっているのがピアニストH ZETT Mさんです。ピアノを自由自在に操って、まるでピアノと遊んでいるようにも(というよりピアノとバトル!?)みえます。

特にお気に入りのこの曲(”Beautiful Flight”)、爽快感がたまらないです!

嬉しい事に楽譜が出ているということで早速取り寄せました。

楽譜を開いて見てみると、思ったより音符が少ないです(といっても、充分込み入った楽譜ですが)

そう、ジャズ系の楽譜は音源をそのまま採譜してあるのではなく、装飾音や即興部分などは細かすぎて省いてあることが多いです。楽譜に書ききれない音符にこそ、ジャズの難しさと面白さがあるのですが、演奏者の実力とセンス次第で音を自由に増やすことで演奏がグレードアップするのですね。楽譜に書かれた音符をまず正確に弾くクラシックとは大きな違いですね。

とりあえず楽譜に書かれた音をひとつひとつ拾ってみましたが、不協和音の響きがカッコいいー!!でもリズムがムズカシー!!
ほんのちょっとでも弾けると嬉しいと同時に、こんなに難易度の高い曲をライブで何曲も演奏するH ZETT Mさんて凄い!!と思います。

自由自在に弾いている、まるで遊んでるみたいに軽々弾いている。。。といっても、ただ好き勝手に適当に弾いている訳ではなく、その演奏スタイルは(作曲も含めて)努力の賜物だということがインタビューからもわかります。

大切なもの(大きな喜び)は簡単に手に入らない。。。全く同感です。

音で遊べるようになるには、黙々と技術を磨くしかないと思います。僕はピアノと同時期に作曲も始めて、自分なりにいろんな実験をしつつ曲作りをしていましたが、音大の付属高校に行くために受けた夏期講習で、先生に「君は和音のことが全然わかっていないね」と言われて愕然として、そこから音楽理論を必死に勉強し始めました。今はSNSで「教えてください」と質問するのも簡単で、最短距離で答えに行き着ける時代ですが、自分で調べて、考えて、行動して、一度は失敗しないと本当の意味で技術は身につかないし、壁を超えたときの大きな喜びが薄れてしまうと思うんです。やっぱり大きな喜びは大きな努力のあとにやってくるもので、大切なものは簡単に手に入らない、ということなんだと思います。

【今月の音遊人:「音楽は目に見えないですが、その存在感たるやすごいなと思います」H ZETT Mさんインタビューより