ハンガリーと日本のピアノレッスンの違い②
〜前々回からの続きです〜
音楽小学校に通う子供たちは「毎日」の授業で45分、普通小学校に通う子供たちは放課後に週2回1時間、ソルフェージュのグループレッスンで音楽の基礎を学びます。
音楽の基礎とは大きく3つの要素があります。
音符の読み方、リズムの取り方、曲の構成を理解するがそれにあたります。
これらを身につけるために、ハンガリーではわらべうたをたくさん歌います。逆にいうと、歌うことでこれらの要素を身につけることが出来るのです。
音符が読めて、リズムが取れて、曲の構成が分かっている子供たちなので、ピアノのレッスンは最初のレッスンから美しい音を出すことに費やされます。
まず、最初は二音だけのわらべうたが課題です。
左手は「ド」、右手は「レ」を2の指(人差し指)または3の指(中指)で弾きます。このとき、指で弾くというより腕全体をしなやかに使って音を出します。この時点ですでに子供たちの腕の動きは、まるでピアニストのように優雅です。
日本では、いかに5本の指を動かすかにとらわれて、腕がカチカチに固くなってしまう子供が多いのではないかと思うのですが、ハンガリーではそのような子供は見かけませんでした。
最初の導入が肝心ということですね。
美しい音と「歌う」ということの関連の深さをハンガリーのピアノレッスンで目の当たりにしたのですが、それをもっと強く感じたのがハンガリーの保育園の子供たちの歌声でした。
〜つづく〜
〜中川ピアノ教室〜
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