クラシックへようこそ!
流行のJ-Popやディズニー映画の主題歌などのピアノ曲は生徒さんに人気ですが、モーツァルト、ベートーベン、ショパンなど、クラシックにも親しんでほしいという願いは常に持っています。
堅苦しく考えないで、クラシック音楽の扉を開けて少し中を覗いてみようよ、というくらいのスタンスで教材を準備しました(きっかけを下さったMちゃんのお母様に感謝です)
協力してもらうのは、コンビニのレジでずっと以前から私に視線を送り続けていたチロルチョコの「彼」です。
「この人は、有名な音楽家です。さて、次のうちだれでしょう?」
①ショパン ②ベートーベン ③モーツァルト
はい、答えは③のモーツァルト(1756〜1791)です!
というわけで、最初に選んだ教材は、モーツァルトの「トルコ行進曲」です。曲名は知らなくても、有名な出だしのフレーズはどこかで耳にしたことがあるようで、「この曲はモーツァルトさんが作った曲だよ」「あ、知ってる!」ということで、つかみはOK!
小学生低学年の生徒さんの読譜の練習もかねたいので、原曲は2分の2拍子ですが、4分の4拍子にタッチノーテーションで書き直しました(あとで「行進曲は2拍子」ということに触れます)
ソルフェージュ用の楽譜は拡大コピーをします。リズムの種類の確認(4分の4拍子にすると、4分音符、4分休符、8分音符、16分音符、2分音符、3連符、装飾音符の復習になります。これで基本リズムはバッチリです。しかもアウフタクト!)高音域の読みの練習、曲の構成の確認などなど、さまざまに展開できます。指使いも、スムーズに指が運べるように運指を幾通りか比べて一緒に考えます。
このあと、2拍子で書かれたオリジナルの楽譜を見てもらったり、私が実際に弾くのを聴いてもらったり、モーツァルトの肖像画をパソコンで探してどんな服を着て、どんな暮らしをしていた時代なのか(幼い神童モーツァルトがマリー・アントワネットに結婚の申し込みをしたエピソードは、「ベルばら」にも出てきますね)、モーツァルトの他の曲も調べてみよう、「トルコ行進曲」を作曲したもうひとりの有名な作曲家は誰だろう?・・・・などなど展開していくうちに、クラシックに少しでも親しんでもらえたらいいなぁと思います。
あ、そういえば、モーツァルトが幼少期に作曲した曲集もあります。同い年くらいの生徒さんにぜひ弾いてもらいましょう!