カワイ竜洋工場併設の資料室にて

静岡県磐田にあるカワイ竜洋工場には併設されて資料室があります。

そこにはバロック時代のチェンバロや、ベートーヴェンが弾いたハンマーフリューゲルを復刻した楽器が陳列されていて、試奏させて頂くことが出来ます。

 

鍵盤楽器大好き人間として、チェンバロも弾いてみたい楽器のひとつだったので、今回は実際に試奏させて頂き感激しました。

思ったのは鍵盤の沈みがものすごく浅いということ。

 

現代のピアノとはタッチ感も音質も全く違います。この感覚を少しでも知った上でバッハやベートーヴェンを弾くと、当時の作曲家達はこういう楽器を弾いていたのかと、時代を超えた想像力が刺激されます。

 

耳を澄まさないと聴こえないほど儚げな音量のクラヴィコードはルネサンス期の鍵盤楽器です。

 

現代のピアノの音を聴いたら、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンは楽器のポテンシャルや表現力にきっとものすごく驚いて、そして作曲意欲を掻き立てられただろうなと思います。