まずは分析!
レッスンで新しい曲をもらったら「まずは分析!」です。
では楽譜をどんな風に分析するのかを説明しましょう。
下の楽譜を見て下さい。
この楽譜をみて、曲の構成はAーBーAであること、右手のメロディーは五音音階で出来ていること、左手はソの単音で4小節のまとまりで同じパターンの繰り返しであることなど、ピアノ教師であればざっと10秒も眺めれば把握出来ると思います。
この楽譜を、生徒さんと一緒にマーカーを使ってメロディーのモチーフを色分けしたのがこちらです。
色分けすることにより、はっきりと曲の組み立てが「見えて」きます。完成の絵柄を知らないままジグソーパズルを組み立てることはしませんよね?まずは全体像を把握することが大切なのです。
フレーズの区切りの小節線にマーカーを引き、同じモチーフを一緒に探します。慣れてくると「はい!見つけた!これとこれ!」など、ゲーム感覚で楽しんでいる生徒さんもいます。
色分けが終わったら、私がピアノで弾くメロディーを聴きながら音符をひとつひとつ指で追ってみたり、マスク越しに小さな声で歌ってみたりする頃には、「なんだか今すぐ弾けそう!」な気持ちになるようです(^^)
実際、一度か二度弾けば、すぐ両手で弾けてしまうと思います。
一見ものすごく遠回りのようですが、分析前のモノトーンの楽譜を前に一音一音たどたどしく弾くよりも「まずは分析!」です。
*分析用の楽譜は141%に拡大しています。そうするとA4のコピー用紙の横に三段ほどになり、書き込みのしやすい大きさになります。
*パソコンに一度取り込んで、余分な視覚的情報(英語で書かれた歌詞や和音のコードなど)をホワイトで消して使用することもあります。