「ピアノが弾ける」ってどういうこと?
楽譜に書かれたひとつひとつの音符を正確に弾ければ(これだけでも実は簡単なことではないのですが)、「ピアノが弾けた!」ということになるかというとそうではなく、ここからがスタートだったりします。
「ピアノを弾く」ということは自己表現のひとつだと思っています。
ピアノを弾くことで何かを伝えたい、何かを届けたいという気持ち。
ひと通り弾けるようになった生徒さんに、「私が2パターンの演奏をするからお客さんになったつもりで聴いてみて」と言い、
無表情に弾くパターンと、楽しそうに笑顔で身体を揺らして弾くパターンを聞いてもらったところ、
「えー!すごい!全然音が違う!」とびっくりして、その反応にこちらがびっくりしてしまいました(笑
ものすごく納得してもらえたようなので(笑)、「これからは表現力アップの練習をしてみようね」と言ったら「うん!するする!」と前向き発言してくれました。舞台での発表がますます楽しみになりますね。
実際に自分の演奏を録画してみるのをお勧めします。自分ではやっているつもりでも、客観的に見ると表現としては全然弱かったりします。
120%出したとして、やっと少し伝わるかも?という感じでしょうか。
そう考えると、熱唱するアーティストさんや、熱演する俳優さんのエネルギーの凄さがわかりますね。
つい最近公開されたばかりの、かてぃんさんの動画を紹介します。リスト作曲ハンガリアンラプソディ第2番、この難曲を笑顔で弾く裏には、ものすごい努力があったようです。
それを微塵も感じさせないところがカッコ良すぎます!後半、かてぃんさんオリジナルのカデンツァのワクワク感も必見です。