バルトークのソナチネ

ソナチネといえば、ピアノを習っている生徒さんが必ずといっていいほど弾くのがクレメンティのハ長調のソナチネでしょう。

ところで「ソナチネ」とは何なのでしょうか?

ひとことで言うと「ソナチネ」とは、「小さなソナタ」という意味のイタリア語です。

では「ソナタ」とは?

ソナタとは、協奏曲(コンチェルト)、交響曲(シンフォニー)と並んで複数の楽章を持つ楽曲の種類のひとつです。ソナタは三大作曲家のハイドン、モーツェルト、ベートーヴェンによって、その形式が完成されました。

典型的なソナタの構造は、主題提示部、展開部、主題再現部の3つの構成部分で作曲されています。早めのテンポによる第1楽章、緩やかなテンポまたはメヌエットなどの舞曲を用いた中間楽章(1つまたは2つ)、ソナタ形式またはロンド形式による速いテンポの終楽章が一般的です。

一方ソナチネとは「小さなソナタ」のことであり、ソナタ形式の3つの構成部分が短く簡略された形で出来上がっています。ベートーヴェンやシューベルトのソナタを全曲弾くと20分以上かかることもありますが、ソナチネは演奏時間も数分と短く、初心者が弾きやすいようになっています。

ベートーヴェン作曲のソナチネもとてもいい曲ですが、バルトークのソナチネも弾いていてとても楽しい曲です。

【バルトーク作曲「ソナチネ」】
・1楽章「バグパイプ吹き」・・・ヨーロッパの多くの地域に伝わる民俗楽器バグパイプ。スコットランドのバグパイプが有名ですが、ハンガリーにもあります。
羊の皮でできた袋(bag)と管(pipe)からなる楽器で、管から息を吹き込み袋をパンパンに膨らませてから演奏をしますが、その音量は驚くほど。
なんともいえないユーモラスな音がしますが、演奏するには相当な肺活量が必要です。
そのバグパイプの演奏の特徴を生かしたのがこの1楽章です。ドローンという持続低音と、時折聞こえる「ピャッ」という装飾音がそれです。
バルトークはハンガリーの地方の村で、農民のバグパイプ吹きの演奏を耳にしたのかもしれません。

・2楽章「くまの踊り」・・・大きなくまさん、もしかしてちょっと酔っぱらっているのかな?

 

 

・3楽章「フィナーレ」・・・テンポの緩急が面白いです。アクセント、テヌート、スタッカートなどの指示がたくさん書き込まれているので、ひとつひとつのタッチや音色を研究(?)して弾くと楽しいです。

バルトークのピアノ小品をこれからもアップしていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。